四国八十八箇寺について

四国霊場八十八ヶ寺の起源というと、弘法大師さんが開創されたと思っていた。弘法大師は讃岐国で生まれ、都で学ばれた。その後も各地で修行を続けられ22歳で空海とあらためられた。そして唐に渡られ真言密教を受けつがれた。日本に戻られ真言密教を広められ、42歳のとき阿波、土佐、伊予、讃岐の四ヶ国を遍歴され、お寺やお堂を建立し、数々の霊場を開かれた。だから四国霊場八十八ヶ寺の開創は弘法大師だといわれている。

太古の時代、四国の海岸沿いを修行の場としながら巡っていた「辺地」と呼ばれる人々がいた。やがて弘法大師を信仰する人々が、大師が修行された寺社やゆかりの地を参拝しながら遍歴し「へんろ」と呼ばれるようになる。

1638年に空性法親王が四国巡礼した様子を七五調で記した「空性法親王四国礼場御巡幸記」を大宝寺の僧賢明が発刊する。これは今で言う「旅ブログツイッター」。そして1687年に真念僧侶が八十八の寺院をまとめ番号を付けた「四國徧禮道指南」という道案内書を発刊する。これは今で言う「旅のルートガイドブック」。さらには1689年に高野山のエリート学僧寂本が執筆した「四国遍礼霊場記」という寺院の案内書を発刊する。これは今で言う「お寺ガイドブック」。そして1690年に真念僧侶が「四国遍礼功徳記」という四国遍路の不思議をまとめた書籍を発刊。これは今で言う「SFブック」。これらの書物により四国へんろが庶民に広まったようだ。

今では四国八十八ヶ所霊場の寺院で構成している組織「四国八十八ヶ所霊場会」の寺院を四国霊場八十八ヶ寺という。

四国八十八ヶ所霊場 全図

四国一周 1,400km

四国八十八ヶ所霊場 今昔くらべ

八十八ヶ寺について今と昔を見比べる。今の姿はグーグルアースから、昔の姿は四国偏礼霊場記から。

発心とは、物事を始めようと思い立つこと。悟りを得ようとする心を起こすこと。菩提心を起こすこと。

修行とは、悟りを求めて仏の教えを実践すること。一切の欲望を断って心身を鍛練、浄化すること。

菩提とは、煩悩を断って悟りえた無上の境地に達すること。悟りの智恵を得ること。

涅槃とは、煩悩  の火を消して智慧 の完成した悟りの境地。一切の悩みや束縛から脱した円満、安楽の境地。

四国八十八ヶ所霊場 データ集

八十八ヶ寺の詳細データ一覧。各札所の山号、院号、寺号、宗派、開基、ご本尊、創建、真言、御詠歌、見どころ、奥之院、住所、電話番号、宿坊について。