世界で一番高い山はどこ? 言わずもがな、エベレスト 標高8,848m
日本で一番高い山はどこ? これまた言わずもがな、富士山 標高3,376m
じゃあ日本で一番低い山はどこ? 2017年現在では宮城県仙台市にある、日和山 標高3m
1996年7月まで宮城県仙台市の日和山が標高6mで日本一低い山だったが、大阪市にある天保山 標高4.53mが国土地理院の地形図に山として掲載されたため、天保山が日本一低い山となった。しかし、日和山は2011年3月11日の東日本大震災の津波で削られ消滅してしまった。なんと津波は恐ろしい。その後の測量で標高3mの山として確認され、2014年4月、地形図に掲載されたため再び日本一低い山となった。
でも、日本で一番低い山は、言い回し方でそれぞれ主張があるようだ。
築山で日本一低い山 日和山 標高 3m 宮城県仙台市宮城野区
築山で二等三角点のある日本一低い山 天保山 標高 4.53m 大阪府大阪市港区
築山で一等三角点のある日本一低い山 蘇鉄山 標高6.97m 大阪府堺市堺区大浜公園
築山で日本一低い山を自他称 大潟富士 標高0m 秋田県南秋田郡大潟村
自然の山で日本一低い山 弁天山 標高6.1m 徳島県徳島市
火山で日本一低い山 笠山 標高112m 山口県萩市
ということで・・・日本一低い山、大阪の天保山を登頂しに自転車で行くことになった。今日はおっさん3名で行く。
伊丹郷町を通り抜け、国道2号線を目指し南下していく。伊丹から尼崎までは旧街道が所々残っている。極力旧街道を走りたいが都市化のため分かりにくい。大通りは交通量が多く、歩道の人通りも多いため自転車には不向きだ。不本意だが区画化された住宅街を南下する。キューピー伊丹工場を横目に、つかしんを通り抜ける。と、自転車は通行禁止だよと注意され、押し進む。本当は押してもダメなようだ。三菱伊丹工場に迷い込みながらも、名神高速の高架を抜け、JR尼崎駅前を通り方向を西へと向ける。
杭瀬栄町商店街を抜ける。ここは昭和チックではあるが買い物客が多く活気がある良いレトロ商店街だ。この先、昭和ショッピングロードと名前を変え西へと続く。
この先は、左門殿川、神埼川と川を越えなければならないため2号線に出る。左門橋、神埼大橋を渡り、歌島橋から大野川遊歩道に入る。
大野川遊歩道は、歩道と自転車道が整備された緑地帯。正式名は大野川緑陰道路。自転車道は水色にペイントされた上下別車線があり、歩道も左右に2本あり、人と自転車、そして対向して来る自転車からも分離されている。鉄道でいうなら東海道線のような複々線の形態。しかも緑地を横切る道路はほぼ立体交差されており、人も自転車も安心して通行できる。
サイクリングロードを快適に進み、国道43号線にでた。このままサイクリングロードを進んで行きたい衝動に駆られながらも、この先の淀川を自転車で渡るためには43号線に掛かる橋が河口までの最後の橋なのでしかたなく折れ進む。
伝法大橋で淀川を渡る。およそ900mほどの長い橋だ。
水面ぎりぎりに掛かる阪神西大阪線の鉄橋を近鉄電車が走っている。
此花から安治川を渡るためには長い長い階段を自転車を押して登らなければならない。左手には梅田の高層ビル群。
右手にはユニバ(USJ)が見える。
丸い橋? No! 安治川の水門。津波や高潮の場合丸い部分が90度回転しながら下がり、川をせき止める。海抜0m地帯の多い大阪ならではの光景。
弁天町付近の超高層ビルを眺めながら中央大通を東に進む。
大阪プール、大阪中央体育館を横目に、阪神高速天保山ジャンクション下の最後の橋を渡ると、観覧車が見えてきた。
天保山は天保山公園の中にある。天保山跡と刻まれた石碑があり、目前には小山がある。
小山の階段を上り登頂制覇と喜び合ったがどうもおかしい。案内板も何も無い。周りを見回すと眼下に塔が建っている。どうやらそちらのようだ。
ポケモンGoの人ごみを掻き分け、ようやく天保山山頂に到着。
天保山山頂
さっきの小山のほうがだいぶ高いがあちらは山じゃない。
天保山山頂。なんとピンボケ!
二等三角点
山頂からは阪神高速湾岸線天保山大橋、俗名、大阪ベイブリッジが目前にそびえる。
橋脚が色っぽいと感じるのは俺だけだった。
対岸にはユニバの最新アトラクション、フライングダイナソー。
天保山公園からながめる観覧車。奥には海遊館と天保山マーケットプレイス。湾岸のお洒落ゾーン。
腹が減ってきたのでメシを食う場所を探す。自転車だとあまりお洒落ゾーンには近づきたくない。
という事で、お食事処 乃なか
このお店にして大正解。ぶりの煮付けと、白魚の和え物、イモの煮物、味噌汁と漬物が付いて630円。生中もサイコー!
無愛想に見えるが実はやさしい喋り好きなおっちゃんと、とにかく喋り好きなおばちゃんとひとしきりしゃべり、対岸のユニバに渡る渡し船を教えてもらう。
「お食事処 乃なか」では天保山の登頂証明書を発行してくれる。
続いて、近くにある「雪花の郷」でカキ氷を食す。おっさん3人でスイーツ。金銀財宝という名前のマンゴーカキ氷をチョイス。いわゆるカキ氷ではなく凍らせたミルクアイスをふわふわに削った新食感。
渡し船の乗り場に向かうが、デイタイムは30分に1本の運行。20分ほど待つことになった。
水の都、大阪。
遊覧船 サンタマリア。観光客が満載。外人だらけだろう。
橋の薄さが気になる。
来た来た!
乗せてくれないと思いきや、どうやら練習中のよう。
次に来た船に乗船開始。けっこうチャリンコが乗ってくる。
対岸まではものの3~4分。潮風を感じる無料の湾岸クルーズに大満足。
対岸の桜島側から天保山を望む
初代歌川広重の本朝名所「大坂天保山」
川浚えの土砂を積み上げてできた天保山は、夜間航行の便をはかって高灯篭を設けるなど、船舶入港の目印となると共に遊興地としても整備され「四時ともに遊興の人絶ゆることなく」と記されるほど大坂随一の新名所になった。冬の雪見、夏の遊船、和歌俳諧の会合など遊覧客で賑わっていた。
観覧車と海遊館。今も昔も天保山は遊興地なんだな。
渡船乗り場からすぐにユニバの裏手に着く。JR桜島駅を過ぎ、パーク横のスロープを上がると遊歩道がある。ユニバの裏側が丸見え。この張りぼて看板はたぶんニューヨークエリアの高層ビルか?
遊歩道をパークに沿って進む。正面にユニバーサルシティのホテル群が見える。
リゾート感が出てきた。
ユニバはいつ来ても楽しそう!
ユニバは今日もめちゃめちゃ賑わっている。黄色い歓声が響き渡っている。新アトラクションのミニオンパークが新しくオープンしたようだ。
おっさんどうしでユニバの雰囲気を味わおう。アジア側のユニバ地球儀。
アメリカ側のユニバ地球儀
さて、帰りますか。という事でおよそ22kmほどの道のりを戻る。
淀川のスーパー堤防
屋根より高いスーパー堤防。このあと尼崎のドーナツ屋でドーナツ食って帰ろう。