兵庫県と大阪府の県境を流れる猪名川はその昔、暴れ川だった。猪名川は暴れ氾濫するたびに土地を侵食し、何万年とかけて川幅を広げてきた。その侵食した崖が伊丹から川西にかけて南北に見られ、今も緑地帯として残っている。伊丹段丘と呼ばれるその連なる崖は低地と台地がはっきりとわかれ、そこを越える道路は激坂、あるいは階段となり住民の生活に深く関与している。
今日は伊丹段丘にある数々の激坂を自転車で登っては下りるという、変態行為をしてみる。
坂を登ると下りのご褒美が待っている。ただそれだけのために。
Google Earth 伊丹段丘 川西池田駅付近から国道176号線付近
Google Earth 伊丹段丘 国道176号線付近から国道171号線付近
Google Earth 伊丹段丘 国道171号線付近から猪名野神社付近
まずは、JR川西池田駅に向かう。各停と丹波路快速。
住宅街を行くと階段がお出迎え。と思いきや最明寺川の土手だった。
最明寺川。この辺りが伊丹段丘の北の端。
今日初の坂道。霊園横から登り始める。
途中で角度が変わるが、写真を撮りながらでも何とか登りきる。
ああ、しんどい。が、すかさず下り坂を楽しむ。
付近には階段がけっこうある。
こちらは比較的緩やか。登りきった上で写真を撮るのを忘れた。
林のトンネルを行く坂道。
登りきった先は、先ほどの坂道と同じ場所。
旧家が建ち並ぶ。どうやら鴨神社の参道のよう。
こんな路地裏の坂道を下りて、振り向き撮影。
こんな路地裏を徘徊する。
なかなかな、坂道。
汗が噴出し、心臓がバクバク。
坂の上からは大阪市内の高層ビルが良く見える。
ほそーい家の横から続く坂道。
めちゃしんどい。が、さっきの坂道の上と同じ場所にでた。休む間無く下りを楽しむ。
段丘下は農地。水路と水路の細道を通り抜ける。
林の中の坂道。
ギアチェンジ失敗。坂の途中でチェーンが外れる。リスタートも失敗。今日初の押し上げ。
すぐ横にある坂道。チェーンも外れることなく登り切る。
ちょっと嫌になってきた。
坂の上にはイチジクやら桃やらの果樹畑。あたりは農村風景。やっぱ川西は田舎だな。
桃がなっている。
段丘下もやっぱり田舎の風景。
国道176号線と中国自動車道をくぐり抜けると、「いいね、いいーね伊丹米♪」の階段。
大阪王将から続く小道を行くと、何度も通った坂道。
段丘に対して斜めのアプローチなので楽勝。坂の上にあった小汚い焼き鳥屋が無くなっていた。けっこう美味かったのに。
春日神社。お母さん自転車が大量に停まっている。神社で何があるのだろう。
境内に続く石段。脇には滝が水しぶきをたてて流れ落ちている。神聖なお水で涼をいただく。
石段を上り、春日神社本殿。だれもいない。
次の坂道。
せっかく登った坂道を惜しげもなく下る贅沢。変態の域に入ってきた。
電動自転車で軽快に登っていくおばちゃん。電動ちゃりんこに乗ったことが無いがどんな感じなのだろう。
登りきったがすぐには下らない。
坂の上にあるプロペラ公園。国産初の旅客機YS11のプロペラがモニュメントとして設置されている。
次の坂道。ここも崖に対して斜めのアプローチ。
登ってすぐには下らない。
坂の上にある鋳物師公園からは伊丹空港を発着する飛行機が遠目に見える。
臂岡天満宮へ向かってみよう。
短いがなかなか手ごたえあり。
今回は先に坂道を下ってからアタックする。国道171号線脇から続く坂道。
手ごたえ十分すぎる。
臂岡天満宮。
隣接の緑ヶ丘公園。
たしか中国から寄贈された東屋だったような。
緑ヶ丘プール。上の子、下の子で通算15年以上お世話になった。相変わらず「走らないで、飛び込まないで」と拡声器でがなり立てている。
国道171号線を越え、コニカミノルタ脇にある坂道。途中、上から家族連れが自転車で降りてくる。自転車を押した必死のパッチの少年が「ママこの坂やめようよ~」と半泣き。そのあとを来る妹ちゃんは平気そう。「ブレーキにぎってゆっくり下りや~」、と応援する。
何とか下りていった家族連れ。
国道171号線脇から段丘沿いに伊丹緑地帯として小道が続いている。アジサイ真っ盛り。
旧西国街道。伊丹坂。昔の旅人を苦しめた坂道らしいが、今は改良されてなだらかな坂道。
伊丹坂脇からの坂道を登ると、百人一首に詠まれた和泉式部の墓がある。
再び伊丹緑地。地域猫?猫がいっぱい昼寝している。
この辺りには激坂が無い。
でもおっちゃんは苦しそうに登ってくる。
というわけで猪名野神社に到着。茅の輪くぐりがある。左に1回、右に1回、左に1回くぐる。インフィニティ。
千木が外削ぎ、堅魚木が奇数なので男神。
伊丹郷町の足湯で癒されようと思いきや、やってない。残念。
という事で、疲れたので帰る、の巻。
壱岐牛のステーキ&ハンバーグの店。JUNK。
自衛隊伊丹駐屯地。戦車が飾ってある。