スタンフォード大学の日本古地図

スタンフォード大学がインターネットで公開している大日本帝国陸軍測図の地形図というのは、日本帝国陸軍が明治40年台に測量し大正から昭和初期に修正された1/50,000の地形図で、関西や一部地域を除き日本全国を網羅している。軍事機密だった地図を戦後アメリカ軍が大量に接収し母国アメリカに送っていた。その地図が近年発見され、スキャンして電子化したものを誰でも見られるようにインターネット上で公開されている。閲覧だけでなくダウンロードも可能でその太っ腹に拍手を贈りたい。測量当時の日本の様子が垣間見られるとても興味深い貴重な資料だ。

ここをクリック↑

緑の四角をクリックすると詳細な地図が表示される。ただし自宅のある近畿地方は大きく欠損していて残念だ。他にも津軽海峡周辺の函館と青森や関門海峡周辺の下関と北九州などが大きく欠損している。

実家のある愛媛県松山市。この地図は明治36年に測量し昭和3年に修正測図したもの。昭和20年の空襲で松山城以外はほとんどが焼けてしまった。そのため戦前からの古い街並みはまったく残っていないが、道路構成は戦前の配置を基本として復興したので現在の街並みと大きくは変わっていない。繁華街に書かれた外側や唐人町という地名は現在は残っていない。今では住宅が建ち並ぶ地域も当時は田んぼだらけだ。