ストラスブールの旧市街

フランスとドイツの国境を流れるライン川の支流域に築かれたローマ軍の駐屯地を起源とするストラスブールの街は、交通の要衝として発展してきた。フランスとドイツの両国の激しい争奪戦となった街は独特の文化が育まれ、旧市街には2000年の歴史が今に息づいている。

フランスといえば、ファッション、芸術、ワイン、フランス料理、そして世界遺産。そんなオシャレなイメージのフランスに、オッサンばっかりで研修旅行に行ったのさ。

パリとヴェルサイユを観光しストラスブールへ移動する。パリからストラスブールへは、オルリー空港からエールフランスの国内線でひとっ飛び。

パリにはフランス最大の国際空港であるシャルル・ド・ゴール空港と、シャルル・ド・ゴール空港が開港するまでパリで唯一の国際空港だったオルリー空港がある。

早朝の便だけにビジネスマンが多く乗っている。機内ではしゃいでいるのは我ら一行のオッサンばっかり。

ストラスブールはフランスの東にあるドイツとの国境の街。パリからは1時間足らずで到着する。

ストラスブールの旧市街に近づいてきた。観光バスの中でもはしゃぐオッサンの御一行様。

まずはホテルにチェックイン。ストラスブールでの宿泊は、ダイアナ ドフィネ ホテル。外観はレトロなたたずまいだが、内部はリニューアルされており快適で中庭の見える客室だった。

ストラスブールにはトラムという路面電車が走っている。ユーロトラムという未来的なデザインの車両と古い街並みは以外やマッチする。

ホテルから歩いて大聖堂を目指す。可愛らしいデザインの街並み。

通りの奥に大聖堂が見え隠れする。

イル川の手前に建つ教会のようなParoisse Saint-Nicolasというコミュニティセンター。

イル川を渡ると旧市街、グラン・ディルという歴史的に栄えた中心市街。

ディヴィジオン・ルクレール通り。アーチの建物には商店が建ち並んでいる。

先っぽだけが見えている大聖堂に行ってみよう。

セリュリエ通りを抜けるとグーテンベルク広場に出る。グーテンベルク像とカルーセルが印象的。

メルシェール通りにはお土産屋が建ち並び、ついに大聖堂の間近まできた。

カメルゼルの家。1589年に建てられた木造の家。木彫りの装飾は当時流行していた。

カメルゼルの家。窓枠の木組みが細かく、凝ったデザイン。

ついつい美しい世界遺産!を撮ってしまう。

路地裏もオシャレ。

大聖堂はデカ過ぎて写真に全容が収められない。

カテドラル広場から見上げる。ファサードを対称にするためもう1つの尖塔が計画されていたが作られることはなく、独特な非対称の形状になった。たしか現地で聞いた話によると、もう1つの尖塔を造ると重さで地盤沈下してしまうからというような。

WiKi先生によると、ストラスブール大聖堂はカトリックの大聖堂で、その大部分はロマネスク建築だが、一般にゴシック建築の代表作とされているらしい。

高さ142メートル、1647年から1874年まで世界一の高層建築だった。

大聖堂の外壁は荘厳で精巧な装飾がこれでもかと覆い尽くしている。

建物正面にある三つの扉口の上部には、キリストの受難、キリストの生涯、最後の審判、聖書の内容を図像化したものすごい数の彫刻像で埋め尽くされている。

手荷物検査を受けて中に入る。係員のおっさんから「チャイニーズ?」だと。「ノー!ニッポンジン!」と答える。

パイプオルガンは1385年のもの。

後陣。

後陣の上部には聖母マリアのステンドグラスが輝いている。

バラ窓という直径13mのステンドグラス。1284~1318年に大聖堂建築監督のエルヴィン・フォン・シュタインバッハが製作した。

側廊。

この天文時計は18世紀のもの。高さは18メートルもある。毎日12時30分になるとカラクリ時計が動きだす。十二使徒の人形が行進しニワトリが歌うらしい。

天使の柱は、ゴシック芸術最盛期の作品。8本の束ね柱に最後の審判の像を表している。

黄金の聖母マリア像。

窓にはすべて眩いステンドグラス。

あなたは聖母マリアですか? 神聖な場所でも邪念は発動するものだ。

一旦、外に出る。

元気そうなフランスっ娘。

 

せっかくなので大聖堂の上に登ってみよう。

石積みの塔。耐震補強のため、柱の中に鉄筋を入れる工事中だった。

塔の先も複雑なデザインだな。

大聖堂のテラスから北東の方角を見るストラスブールの風景。

二本の鋭い塔が印象的な建物はReformed Church Saint Paulというプロテスタント教会。

大聖堂のテラスから見るストラスブールの風景。

しかしまぁ、複雑に造ったもんだな。

登ってよかった。

コイントス。

日が暮れるとライトアップされる。外壁の色が金色となり、ますます厳かな雰囲気となる。

ワインでヘロヘロ気味ではある。

今日の晩ご飯はココ。だったかな。

ストラスブールはドイツとの国境の街。なので料理もなんとなくドイツ風。ソーセージやジャガイモをスープで煮込んだモノにマスタードを付けて食す。洋風おでんといった感じで、この旅の食事で一番美味かった。

肉もでる。

夜もライトアップされた素敵な街並みを眺めながら、酔っ払いのオッサンたちは散歩する。

翌朝、旧市街は2本に別れたイル川に挟まれた中洲を散歩する。おっさん同士で遊覧船に乗って川から街並を眺めるのはやめておこう。

遊覧船に乗ったらこんな景色なんだろう。

橋の下のアーチを抜ける。

看板もオシャレ。

何もかもオシャレ。

ここは何屋さん? このデザインが欲しい。

ブラブラしてみる。

いいね。

いいね。

いいね。

プティット・フランス。16~17世紀に建てられたアルザス地方の伝統的な木骨組み造りの家が建ち並ぶ地区に来た。

ハーフティンバーの家は、石造りの土台から家屋部分が外側にせり出している持ち出し構造。壁面の木骨の間は漆喰で埋められている。屋根は素焼きの瓦が使われ、雨水を流れやすくするため急勾配に造られている。

遊覧船で街を巡る事ができる。

実用的な建物なのにオシャレなデザイン。

という事で、ストラスブールを後にし、TGVでパリに戻る。

TGVの車内はあんがい狭いのだ。おっさん達は車内でも飲んだくれ、通じないことをいい事に大声で下ネタをしゃべる。